英文学科に進学して後悔した4つの理由|就活・英語力・キャリアに悩んだ僕の体験談

大学の写真

英語が好きだから英文学科にしようかなって思ってるんだけど、どうなんだろう…?

実は僕もそう思って進学したけど、就活とかキャリアで少し後悔したこともあって…

えっ、英語得意だったら有利なんじゃないの?

僕は高校時代、洋画や海外旅行にハマったことをきっかけに英語が大好きになりました。


他に強く興味のある分野もなかったため、自然な流れで同志社大学の文学部・英文学科を志望し、4年間学びました。

無事に入学してからの数年間は、特に大きな違和感もなく、好きなことを学べる日々に満足していました。
でも――

就職活動が始まった大学3年生のとき、ふと立ち止まったんです。

「この学部って、就活でどうアピールすればいいんだろう?」
「そもそも、英語が“できる”だけって、社会で通用するのかな?」

そのあたりから、少しずつ「ほかの学部を選んでいたら、違う未来があったかも」という思いが芽生えはじめました。


社会人になって3年目の今、大きな後悔まではありませんが、当時の選択が本当にベストだったのか――

今だからこそ冷静に振り返ることができるようになりました。

結論から言えば、

「英語が好き」「英語が得意」という理由だけで英文学科を選ぶのは、必ずしも正解ではないと思っています。


今回は、これから進路を考える人が英文学科に進学して後悔しないために、僕自身の実体験をもとに伝えたいことをまとめたいと思います。

目次

後悔ポイント

① 就職活動での「専門性のなさ」

大学3年生になって就職活動が始まると、まず最初にぶつかったのが「自分には何ができるのか?」という問いでした。

正直、英文学科で学んだことを就活の場でどう活かせばいいのかわかりませんでした。

「英語が得意です」「洋書を読むのが好きです」と言っても、それが直接的に企業にとって魅力的なスキルにはなりません。

特に僕はITエンジニア職を志望していたのですが、情報系の学部でプログラミングやシステム設計を学んできた学生と比べると、どうしても志望動機や専門性が薄く見られてしまいました。

英語を武器にしたいなら、英語講師や翻訳、留学関連の仕事であれば道は開けやすいかもしれません。


でも、それ以外の業界を目指す場合は、“英語+何か”の掛け算スキルが求められるのが現実です。


② 英語が思ったほど話せるようにならない

これも意外と知られていないのですが、英文学科=英会話が上手になる学科ではありません

授業の中心は、リーディング、文法、翻訳、文学作品の分析など。もちろん語学としての英語力は伸びますが、実際に“話す”機会は非常に限られているのが実情です。

僕自身も「英文学科なら英語ペラペラになれる」となんとなく思っていたのですが、大学の授業だけでは全然話せるようにはなりませんでした

結局、自分でオンライン英会話を始めたり、留学を計画したりする必要があると気づきました。

英語を武器にするなら、“英語が話せる”という実践的なスキルはマストです。


英文学科を出ても話せない、しかも他の専門スキルもない、では就活でアピールできる材料が本当になくなってしまいます。


③ キャリアの方向性が見えにくい

英文学科は、就職先の選択肢が広い反面、逆に「自分が何をしたいのか」が見えにくくなる落とし穴もあります。

例えば、法学部の人なら法曹、経済学部の人なら経済分析や金融、情報系の人ならITなど、ある程度職種に直結する知識があります。


でも英文学科は、教員になりたいとか、文学研究をしたいなど明確な目的がある人以外は、進路が曖昧になりがちです。

社会に出ると、“何ができるか”が問われる世界になります。


特に社会人1年目では、学部時代に専門知識を学んできた人との差を痛感しました。


④ 大学院留学の選択肢が狭まる

これは就活とは少し違う観点ですが、将来的に大学院への進学を考えている人は要注意です。

僕は社会人3年目で「MBAを取ろう」と決意し、イギリスやアジアのビジネススクールを調べ始めました。
でもそこで大きな壁にぶつかりました。

多くの大学院で「学士号の専攻が関連していること」が出願条件に含まれていたのです。

経営学系や国際関係学系の学部を出ていればスムーズだったのかもしれませんが、英文学科出身だと一部の大学では要件を満たせず、そもそも出願すらできないことがありました。

最終的には要件のない大学院を見つけて出願・合格できたのですが、選択肢が限られたのは事実です。


もし大学時代から将来的に学びたい分野がある程度見えている人は、学部選びの段階でその道と繋がる専攻を選ぶべきだと思います。

進路に悩む人へのアドバイス

まず、誤解のないように伝えておきたいのは、「英文学科に進む=無意味」では決してないということです。

僕自身、英文学科で得た語彙力や論理的な読解力、長文に向き合う集中力は、社会人になってから確実に役立っていますし、英語という武器を持てたことも事実です。

ただし、それだけでは不十分だと痛感しました。


“好きだから”という理由で選ぶことは否定しませんが、進学後にどんな未来を描くのかという「戦略」がなければ、卒業後に迷子になる可能性が高いです。

社会は、明確なスキルや実績を持った人材を求めています。
英語が得意というだけで重宝される時代は終わりつつあります。

だからこそ、英文学科に進むなら――
あるいは既に在籍しているなら、次のような「+α」を意識することが重要です。


■ 英語を“使えるレベル”まで伸ばす

TOEICやTOEFL、IELTSなどのスコアを取ることはもちろんですが、実際に「英語で会話ができる」「ビジネスの場で使える」状態にしておくことが重要です。


授業で足りない部分は、自分で補うつもりでオンライン英会話や英語でのインターン、留学を活用しましょう。


■ スキルを掛け合わせる(英語 × ○○)

たとえば、

  • 英語 × プログラミング → グローバルITエンジニア
  • 英語 × マーケティング → 海外向けSNS運用やWebマーケター
  • 英語 × 経済・会計 → 海外駐在・外資系企業

というように、英語を土台にしてもう1つ専門性を乗せることで、自分の価値をグッと高めることができます。


■ 留学や副業で実践経験を積む

学生のうちに短期留学やワーホリ、インターンを経験しておくと、実際に「英語を使って働く」感覚が身に付きます。


また最近では、副業として翻訳やブログ執筆、SNS発信などを通じて自分の実績を積み上げることも可能です。


■ “将来ありたい姿”から逆算する

大切なのは、今の学びをどう活かして、どこに向かいたいのかを自分なりに考えることです。


「就職して英語を使う仕事がしたい」
「将来は海外で働きたい」
「留学してMBAを取りたい」

――そんな目標があるなら、そこから逆算して、必要なスキルや経験を今のうちから積み上げていくべきです。


僕自身、なんとなく「英語が好きだから」という理由で進んだ道でしたが、今思えば、もう少し戦略的にキャリアを設計しておけば、もっとスムーズに進めたかもしれないと思うことがあります。

英文学科を選ぶのは悪くない。
でも、それを選んだ“その先”を、どう描けるかが何より大切です。

まとめ|英文学科に進む前に知っておいてほしいこと

僕自身、英語が好きという理由だけで英文学科を選び、4年間を過ごしました。


その選択自体を完全に後悔しているわけではありませんが、就職活動やその後のキャリアを通じて、「もっと戦略的に考えておけばよかった」と何度も感じる場面がありました。

英文学科は、正しく活かせば強力な土台になります。


しかし一方で、英語だけでは差別化が難しいのも事実です。
英語が“話せない”まま卒業してしまえば、それはむしろ弱点になりかねません。

だからこそ大事なのは、学部の選択以上に、その後をどう過ごすか、どんな未来を描くかです。


英語に+αのスキルを掛け合わせ、実践経験を積むことで、自分だけの強みを作ることは十分に可能です。

これから英文学科への進学を考えている人も、すでに学んでいる人も、ぜひ「将来なりたい自分」を明確に思い描いてください。


そしてその目標から逆算して、今やるべきことを見つけてほしいと思います。

“好き”を出発点にすることは素晴らしい。


でも、“戦略的に動けるかどうか”が、後悔するかしないかを大きく分けるポイントになる――。
それが僕の実体験から伝えたいメッセージです。

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